行きたいところに行く


でっか字まっぷ 東京23区 (でっか字まっぷ)

でっか字まっぷ 東京23区 (でっか字まっぷ)


チェコアニメ映画祭を観に行く。
Cプログラムの日程と映画館を間違えていて、
Bプログラムを観ることに。
ここちよく眠い。
はっ、と姿勢を正すのを何度かくりかえして、
これじゃいかんと、目をいっぱいにみひらく。
画面が暗くなり、タイトルが出た。


『おじいさんは40人』


…タイトルだけでもすばらしい。予想通り笑う。
まさにおじいさんが40人のアニメです。キャラクターも
かわいい。チャペック、パレチェクもよかった。ちょっと
褪せたような色の組み合わせがきれいだ。
それにしても、前半の作品に艶っぽい場面がやたら多かったのは、
そういうプログラムだったのかしら。
ともかく後半はすっきり目も覚めて、刺激的な時間を過ごすことが
できました。


寝ても覚めても一箱古本市のことを考えている。
ちょっと足をのばして、行ったことのないブックオフ
行くことにする。
携帯電話のウェブで調べて住所はわかったのだけど、
ここからどうやって歩いたらいいのかがわからない。
交番で尋ねたり、コンビニで地図を繰ったりしながら、
ああ、こういうときにでっか字まっぷがあればなあ、と思う。
以前、思いつきで谷根千をぶらついたときに借りた
でっか字まっぷがとても便利だったのだ。
ブックオフにはなんとかたどりつく。3冊購入。
もちろん一箱用です。


だいぶ歩いたのでへとへとになって帰ってくると、
昨日あそびにきたひとから「テーブルの下を見て」という
メールがきた。
見てみると、
!!
で、でっか字まっぷ!
谷根千めぐりのとき、でっか字まっぷを貸してくれた
そのひとが、失くしたと思って買った2冊のうちの1冊を
置いていってくれたのです!
すごい、すごい。
でっか字まっぷを、こんなふうにすてきに贈られるなんて。


地図を持ったことのないわたしはなんだか今、百人力の気分だ。
おくりながらおくられながら、わたしも、あなたも
どこへでも行ける。行きたいところに行けばいいのだな。


でっか字まっぷを鞄にいれて。