奥野書店


さよなら!街の恋人たち

さよなら!街の恋人たち



ジャケットをよーく見てください。
2003年に閉店してしまった、神保町の「奥野書店」が
写っています。



昨年、神保町に行ったとき、まだあの建物は残っていたと
思うのですが、どうやら年末に取り壊されて
しまったようす。
入ったことは何度か、ありました。
でも本を購入したことはなかった。
こんなことなら何か買っておくべきだった、と
悔やんだときにはもう遅い。
そう、確かにこんなお店だった。



サニーデイ・サービスは、以前はそれほど聴いて
いませんでした。当時、まわりにいた音楽好きの
男の子たちが、サニーデイについて熱く語っていたのを
よく覚えている。それでなんとなく玄人?好きのする
音楽なのかと思っていた。



タイトルの『さよなら!街の恋人たち』をはじめて聴いたのは
かれこれ3年ほど前になるかと思いますが、
この歌がサニーデイ・サービスではいちばん好きかもしれない。
イントロのかき鳴らすギターや、
あの娘を連れてどこかへ行きたいんです、行きたいんです、の
くりかえしの閉塞感、雨上がりの街を描写することばの明るさ、
それらすべてがわたしのなかでミックスされて、聴いていると
なんだか不思議な景色が見えてくる。



中古CD屋でまだ見つけられるようです。
この曲が入っているアルバムは『24時』ですが、
なにしろこちらのシングルのジャケットがすばらしい。



すてきなおくりものをありがとう。
くりかえしくりかえし聴きながら。